Parador de Arcos De La Frontera


今旅行で2件目のParador宿泊となる。ここは建物こそ古めかしいものの、元王城ではないようだ。街の中でも観光の上でだけでなく標高も最高の立地にある。


客室10室ほどが開けた眺望に向いている。すぐ下は絶壁となっており、まるで空中高くにいるかのような爽快感がある。広々としたベランダにはカフェテーブルがあり、素晴らしい眺望を楽しみながらお茶を飲んだり本を読んだりすることができる。

廊下や階段は落ち着いた橙色で統一されており曲線のアーチ、木製の手摺や窓枠と相まって上品な雰囲気を醸し出している。

ラウンジは外部の人にも解放されており、Barでビールやコーヒー、タパスを頼んで寛ぐこともできる。室内ラウンジは絶壁まで張り出しており、壁一面が窓なので開放感がある。陽が高く日焼けを避けたければここで寛ぐのが都合が良い。

客室は浴室と寝室がドア二枚で区切られており、寝室は比較的広い。ベッドの上には中世の宗教画がかけられており、歴史と文化を感じさせる。無料WiFi、テレビ、冷蔵庫、金庫等もあり不自由することは無い。

とても気に入ったのが浴室で、天井から床まで丈の長い大きな開き窓があり、そこを開くと広場に面しており、15世紀の教会とその鐘楼が見える。陽射しが差し込み大層明るい。まるで屋外で風呂に入るような開放感が味わえる。また、白と青の爽やかな配色も良い。本を持ち込み、泡風呂に浸かりながら、時折外の景色を眺めながら読書に耽る。

GranadaのHospesでも感じたのだが客室内にいながらの採光の良さと開放感が気持ち良さの源であるように思う。それには大きな窓を据えても外からは見えない贅沢な空間構造が必要ではあるが。