ここにきて台風か

金曜の夜は19時のCathyPacificで台湾発香港経由マニラという非常に面倒でかつ24時着という不便なルートで帰ることになっていた。

しかしなんと17時の直行便のPhilippine Air Lineは急遽キャンセル。日曜日には米国出張の便がなんと早朝6時にあるというのに、PALを予約していたら危うくそれまでマニラに帰ってこれなくなるところだった。重要時にはPALは利用するべからず、信用するべからず。

で、土曜日は嫁さんが朝から週末にも関わらず先生の勝手な欠席分の日程消化の為に英語学校に向かった。朝6時に起きて家を7時に出、授業を終えて通常なら10時半には帰宅する予定。

しかしいつまで経っても帰らず。

台風のせいで至る所が洪水となっており、冠水した道路に行く手を阻まれ丘に避難。それからかれこれ14時間経った24時半現在でも帰宅できず。もう周辺が水没していて離れ小島のような状態の場所に閉じ込められてしまったらしい。大通りに面したガソリンスタンド跡地に他の大勢と非難しているという。幸いそこならばトイレもあるとのこと。ただ、治安の定かでない場所で夜を過ごさないとならないのは非常に心配である。

ローカルテレビを観ると各地の被害が映されている。場所によっては水は肩や腰まできているそうで、流された家もあるそうな。盗電しているような家屋が多い地域は剥き出しの電線による感電が怖い。


懸命に救助しようとしているが橋の上からでは正直、打つ手がない。どうか助かりますように。Marikina川はフォートボニファシオの北東部でPasig川と合流する。家から5kmほどしか離れていない。

完全に水没して最早車は進むこと叶わず。流れが無いところでは、皆やむなく腰まで浸かりながら歩いている。

これは1階だろうか、2階だろうか。人命を奪う急流となっている。

誰も救助できぬまま、家ごと流される人が何人も映されていた。命だけでも助かって欲しい。

こんな状況の中でも笑顔を見せれるフィリピン人ってタフだ。もう笑うしかないということなのかもしれない。

チームの子がひとり連絡がつかない。以前火事に見舞われた子で、環境が整っていない地域の平屋に住んでいるので浸水が心配だ。我が家の運転手の家も腰まで浸水し、家電製品がのきなみ水没したらしい。

皆の無事を只管祈るばかり。

こんな状況で出張には行けるのか?後三時間後、朝の3時半には家を出ないといけないのだが。テレビには土曜日の全便が欠航となり避難民然として溢れかえるマニラ空港ターミナルが映されていた。とりあえず1時間遅延は確定らしい。