米国人の明るさ

ベルギー人の同僚と語らっていたのだが、平均的に見てアメリカ人の社交性と明るさは素晴らしい。

店に入ってもベルギーなら無言。日本でも「いらっしゃいませ」と一方的に言い放つだけ。米国だと「調子はどうだい?」など客からの返事を求める挨拶をしてくる。それも杓子定規の定型文だと言えばそれまでだが、挨拶が双方向であり、買い物ついでに無駄話したい客にはそうしやすい雰囲気を作ってくれる。

明るくて社交的であることは間違いなく米国で好まれる人物像であり美徳だろう。歯を見せて笑うこともだ。自分のような捻くれた根暗な男には住みづらいのかもしれぬが。表舞台で活躍する米国人は殆どがこの種の人だ。本社のお偉いさん方と接していてつくづく感じた。

ううむ。これはアメリカだけだなと更に思ったヒトコマ。それは空港で、切符を搭乗口にいる係員のお姉さんに渡し、バーコードを機械で読み取って返却される際に「Here you are. You're awesome」と言われたことだ。直訳すれば「はいどうぞ。あなたって最高ね」といったところか。切符のやりとりでそこまで言うか。なんとも過剰表現だがそれをさらりと言い放つような、相手を明るく持ち上げる文化がある。

大らかで明るい。細かいことはまあ、いいか、なんて思ってしまう。そんな文化。