食事@Sonya’s Garden

ここの売りは菜園から摘んだ新鮮な野菜と力、漲る鶏の肉と卵。

夕食は瑞々しい青菜のサラダから始まる。ガラスボールに山盛りで出されるのだが、どれも新鮮で疵一つ無いほど張りのある美葉。ドレッシングも重くなく美味しい。平らげると、これまた山盛りの御代わりを持ってきてくれる。台風Ondoy以降、野菜の値段が急騰して萎びたキャベツが四倍もの値をつけている昨今、食べ放題の新鮮な青菜はとても有難い。

次にはこちらで焼かれたパンが4,5種類のスプレッドと共に出される。天日干トマトペースト、アンチョビ、トマト&ビネガーなどどれも自然味溢れる。

さらにはパスタがこれまた山盛り出される。面白いのがソースの具材が個別の容器に入れて出されてくるので、自分の好みに組み合わせて楽しめるようになっている。チキンクリーム、天日干トマトミートソース、椎茸、オリーブなどなど。

陽気な、けして巧くは無いが上機嫌な爺様と、渋い声をした爺様が交代でギターを弾き歌う。女中さんが虫を大きな葉で扇いで追い払ってくれる。

朝食はフルーツの盛り合わせから始まり、新鮮な卵を使ったとろけるオムレツ、焼飯。嫁さんがたに好評だったのは甘さ控えめなホットチョコレート。どれも美味しい。


これらがロイヤルドルトンなどアンティークの英国高級食器で出される。皿をひっくり返しては銘柄を調べてみるのも愉しい。

品数は少ないようだが、新鮮で美味しい野菜を山盛り食べたくなったらここに来るのが一番安上がりで確実なのではないだろうか。調理の簡単なメニューに品数を絞り、素材に拘り、召し上がり方で客に自由度を与えている。少品種の食材で客の好みのバラツキに対応しようとしており、運営上も理に適っている。運転手さんにも同じ食堂で似たような食事が出されていたのも嬉しい。