チームクリスマスパーティー

今年も我が家でチームのクリスマスパーティーを開いた。もう面倒なので食べ物は全て買ってきてもらって持ち寄り。

毎回何某かゲームをするのだが、今回は二組に分かれてジェスチャーで映画の題名を当てるという遊び。映画は高校時代に年間300本近く映画館やレンタルビデオを利用して観た年があったぐらい見ているほうなのだが、如何せん2000年以降の作品でかつ英語のタイトルという壁に阻まれ戦力外であった。

映画の邦題と原題は随分と違うのである。例えばシガーニーウィーバーという女優が主演した映画に「Gorillas In The Mist」(直訳は霧の中のゴリラ)というのがある。Gorillaはシガーニーを指しているのかと勘繰ってしまうということは置いといて、なんと邦題は「愛は霧の彼方に」となっている。戦力外だったことへの言い訳である。

みんなソファーの上に立ち上がったり、飛んだり跳ねたり随分と盛り上がる。一人の子の昇進発表をすることもできた。そのうちに、自分の彼氏を呼んでもいいか、彼女を連れてきても良いかと人数も増えていく。

こうして無事にクリスマスを迎えられて何より。本当に良いチームに恵まれている。入社1〜3年目の子も多くて、業務知識や経験の不足は否めないけれども、とても一生懸命働くし根性もある。少し難しい仕事を渡しても、細かい失敗を重ねながらも見事に遣り遂げてくれる。皆、火事で家財を全て焼失したり、クライアントに泣かされたり、緊張で震えたり、しんどい思いもしてきた。忘れてしまいがちだが、入社数年の子が事業部長や支社長の前で内部統制上の問題を指摘し、質問に答え、説明を尽くして説得するというのは精神的にもとてもしんどい。そこに海外出張の身体的負荷も加わるわけだ。その上にプロジェクトが乗っかってくる。仏頂面で仕事を次々とけしかける上司を憎らしく思ったこともきっとあったことだと思う。

人数構成比の上ではマニラチームは全体の3割程度なのだが、上位20%に与えられる「優」の評価の6割がたをうちのチームの子が勝ち取った。下半期の表彰でも金賞を全て独占し、全体の賞の半分がマニラチームに来た。3人が昇進し、1人を新嘉坡に送ることが出来た。鍛えれば鍛えるほどに育っていくポテンシャルの高い子が多い。来年もこの調子で努力と結果に対して報いてあげられるようにしたい。必要な手助けをして、燃え尽きないように負荷をしっかりと見てあげて、やりがいのあるプロジェクトを作るのを手伝ったり、ぶんどってきたり。

相変らず、無愛想だとか、あまり自分のことを話してくれないだとか、感情的なチームの鼓舞や雰囲気作りが足りないと言うフィードバックは受ける。声が低いだとか、マンゴーも嫁さんも可愛いのにボスは。。。とか改善の仕様のないことも言われる。コーチングや人材マネージメントの面では改善すべき点がたくさんあることは自覚している。しかし、そんな中でも360度評価で「新しいアイデアや価値創造的な仕事を実践しかつ促している」という項目が全ての部下と同僚から一貫して突き抜けて高い点をつけてもらったのは嬉しい。

面倒くさくなって逃げてしまいがちだが、一人一人に時間をかけて向き合うこと、自分の考えや感情をもっとチームに伝えることを課題に来年も頑張ろう。フィリピンだけに、もっと仕事に「私」を持ち込んでも良いのかも知れない。