環翠楼館内


まるで美術館のようである。宿泊客は好奇心旺盛な外国人、若い夫婦が思いのほか多かった。若い世代の懐古趣味だろうかね。

4階には広間が3つもあるのだが、その天井が格式の高いなんとも見事な折り上げ格天井となっている。1つの広間は博物館のように古い道具類が陳列されており、蛸顔の電話なんぞもあった。

1階の風呂はなんとも古い造りで、錆びた洗面所やレトロな意匠の鏡なんかもそのまま残してある。風呂はどれもさほど大きくないが、おっかなびっくり古い風呂に入ってみたり、夜は真新しい渓流沿いの露天風呂に入ってみたりと気分を替えられるのが良い。

こういった文化財が現役の旅館として残ってくれると嬉しい。