友人を訪ね

神戸勤務時代に法隆寺やら延暦寺やら満福寺やら近畿の寺社仏閣をぶらぶらと一緒に歩いて回る良き友人だった彼女。大阪まで薪能を一緒に観劇しに行ったら周りは老人だらけで明らかに浮き立つほど自分らだけが若かったなんてこともある。傍からみて一般的に「年寄り臭い」趣味を共有していた。老後の趣味を一緒に練れるような相手である。こういう趣味趣向はなかなか波長が合わないと互いに気兼ねせず、心行くまで楽しむのは難しい。





え まだこんなたくさんの玩具と遊ばなきゃ


そんな彼女も紆余曲折の末、電撃的にフランス人に嫁ぎ、あっという間に娘に恵まれ、今はパリ郊外に住む。かたやこちらもフィリピンルソン島勤務な訳だから先の展開なんてものはなかなか読めないものだ。

喧嘩なんてするのだろうか、と思うほどに旦那は包容力があるというか余裕の感じられる男で、なんとも幸せそうなのはなによりだ。

1歳になろうという娘は人見知りをするので抱き上げようものなら泣かれるのは確実で、接するのに終始おっかなびっくりだったが被写体として大いに楽しませて頂いた。娘を見ると、小生なんかは如何にもフランス人の血を引いていると思うのだが、フランス人からしたら以下にも東洋人的な顔立ちであるらしい。容姿に期待をかけるのはなんとも愚かだが、小生の中ではさぞかし滝川クリステルのような子に育つに違いないということになっている。

悩殺ポーズ。友人よ、額に入れて飾っては如何か。