Chelsea

フォートボニファシオで日曜の昼食をとる。慣性でお気に入りのZAOに入ろうとしたが、未経験の店を試すべくChelseaに入る。サンドイッチやパスタなどの軽い西洋料理が中心である。ほかにもベルギーワッフルにホイップクリーム、焼きバナナ、キャラメルシロップに加えてベーコンなんぞも乗っている主食だか甘味だか曖昧な代物もある。そんなフィリピンアレンジはやめた方が良さそうなのだが。

残念なことに店員の接客が酷かった。ドリンクメニューの一品がわからなかったので聞いてみたのだが、


私「このXXって何?」
店員「XXです」
私「そう。そのXXってどんなもの?」
店員「XXです」
私「だからXXってどんな果物か聞いているの」
店員「果物の一種です」

喧嘩売られているのか、小馬鹿にされているのか、疑うようなやりとりだった。どこまで怒らずに辛抱できるか試されているのかとも思った。しかし単に全く接客もメニューの中身も知らない研修中のウェイトレスなだけのようだった。

マニラ中心地の高級ショッピングエリアの比較的ハイティアなレストラン群の中にありながら、これは流石に酷いだろう。全くトレーニングされないまま店に出されているのか。いや、一般常識でもって対応すべき範疇だろう。

同じ店員さんが隣のテーブルの客に何かを聞かれ、わからないと答えていた。質問は聞こえなかったのだが、やりとりがそこで終わったことにも驚いた。普通ならば「わからないので聞いてきます」と続くものだが。仕方なく客は他の店員を捕まえて同じ質問を繰り返していたようだった。他の店員が答えられたのかはわからない。無論、私にXXがどういう果物かを他の店員に教えてもらって戻ってくるなんて奇跡は起きなかった。

すっかり店員の酷い対応に終始してしまったが、頼んだサンドイッチ自体は美味だった。サクサクに焼かれたパンの上にマヨネーズに絡めた茹で卵やトマト、レタス、ベーコン、キャビアトンブリのようなものが乗っており、ひとつを二人で分けて丁度良い分量だった。サイドディッシュのフライドポテトも香辛料が効いていてファーストフードに出される類とは別種のものだった。

250ペソ近くもするキャロットのケーキなんてものを冒険して食後に頼んだが、珍しく甘さも押さえ気味で美味しかった。日本の有機野菜を多用したオーガニックカフェなんかにありそうなシロモノだ。分量は二人で分けても多すぎるほどだったのでそこらへんは値段も分量も半分にしてもらいたいものだ。


書き留めておきたいと思えるほどになかなかの味だった。ZAOに5回行く間に1回ぐらい行っても良いと思う。