シムシティ

大通りには巨樹の並木が茂り、高層階から街を眺めると思いのほか緑は多い。道路は綺麗で何もかも整然としている。ここ数日23時過ぎにタクシーで帰るが全く不安を感じない。

至る所に「No Food Fine$1000」だのと警告看板がある。違反内容にもよるが違反者は新聞に顔写真付きで晒されるらしい。非常に統制され、悪習や問題行動が取り締まられて快適な計画都市だ。素晴らしい。

だからつまらないのかもしれない。クラークキーやら商業地もレストランやチェーン店、国際的なブランドショップが豊富にあるが、店主の顔の見える店というのが少ない。大した思い入れもないアルバイト定員ではなく、話のできる店主がいるような店がないと寂しい。もちろん、探せばあるのだろう。しかしよほど探さないとみつからなさそうでもある。

シンガポールにはなにかドバイのような雰囲気を感じる。一皮むくとがらんどう。効率的で合理的故に惹かれない。