Granada Palacio de Los Patos room


天井から床まで総ガラス張りで部屋の中が大層明るい。その一方で窓にはプライバシーを守る為、大理石版が吊るされており室内からは外が覗ける一方で外から中の様子はわかりづらくなっている。真っ白なベッドにこげ茶色の床、そこに黄色のラグとソファーが配置されている。Madridのホテル同様モノトーンの中に原色を一色混ぜる構成。これがスペインのデザインの流行なのだろうか。

キングサイズのベッドはワッフル地の白のリネンで肌触りが大層良い。採光が良く部屋が広々と感じられるので、どこにいくでもなくベッドの上で本を読むだけでも贅沢なバケーション気分にさせてくれる。採光がこれだけ印象を良くするとは知らなかった。

浴槽は大理石の石棺のような設えで日本の浴槽のような深さがある。浴槽に浸かりながら本を読むのが好きな小生としては寝そべって頭を置くところが無くて物足りなかったがスタイリッシュなデザインで二人が入るに十分な大きさなのは良いかもしれない。

その他に便利だと思えたこととしては

  • ソファ、ベッド方向に自在に向きを変えられる備え付け液晶テレビ
  • スーパーで買った飲み物やつまみを入れられるミニバー
  • 白の革のソファテーブル
  • 窓際に置かれた白の革のコーヒーテーブル
  • 十分な数のコンセント 8個。(電池の充電やPCなどで思いのほか同時にたくさん使用する)

あると有難いと思ったものとしては

  • セルフサービスで淹れられる湯沸しとお茶
  • 外国人旅行者のためのアダプターと変圧器の無料貸し出し
  • 栓抜き、ワインオープナー
  • 目覚まし時計 (特に時差惚けしている身としては)
  • 部屋用スリッパ

ちなみに日本人女性スタッフがいろいろと親切にしてくださった。日本人宿泊客マーケティング開拓担当なのだという。まだ日本人には殆ど知られておらず、どのように宿泊するに至ったか聞かれた。同時にCordobaやSevillaにある系列ホテルをお勧めされたのだが、残念ながら既に予約済みで今更変えようが無い。もし本気で販促する気ならばインターネット予約された段階で日本人予約者を洗い出し、予約確認自動メールが送られた後にでも系列ホテルの紹介メールでも個別に送って見たら良いのではないだろうか。1都市だけを訪れる日本人客は稀であろうし、大抵はマドリッドコルドババルセロナなど数都市を周遊する。新規の客へのアプローチを考えるより系列ホテル全体で一旅行から複数の宿泊を増やすほうが効率的なはずだ。正直、宿泊予約段階でCordobaやSevillaのホテルを教えられていたら他をキャンセルしてでもそちらに乗り換えていたように思う。スペイン情緒溢れる宮殿や貴族邸宅を改修した小規模ホテルのラインナップが非常に充実しているのである。