バリの遺跡

1日車をチャーターして周辺の遺跡を観光して廻ることにした。10時から夜まで日本語の堪能なガイドがついてガソリン代混みで50ドル。ルートの決められたツアーではなく、好きな場所に好きなだけいられることを考えればお値打ち。

ウブドゥ東部にある遺跡をまわる。ゴアガジャは20世紀のバリの発見としては最高最良らしい。祠の入り口に彫られた巨大な顔は魔女のものだそうだ。遊園地のアトラクションにありそうな気がする。中は思いのほか狭い。ブラフマー、ビシュヌ、シヴァのリンガが祭ってある。

口をあけた魔女の向かいには聖なる水の湧き出す沐浴場があり、さらに奥へ歩くと川辺へと降りていける。ここがまた苔むしていて雰囲気が良い。小生にとっては苔さえ生してたら良いようだ。ウブドゥ=苔という印象が強くなってきた。無論、良い印象である。

また、非常に根張りの立派な木に出会えた。こういうのを観ると、単純に「凄いなあ」という想いが込み上げてくる。さほどの大木ではないが、まるで一帯の栄養分を全て吸い上げようとしているかのような迫力がある。アメーバのよう。地球時間で早送りしたら根を張る様はアメーバが広がる様に非常に似ているかもしれない。こういうのも数式化できるのかもしれない。

他にイエプル、クボエダン寺院、プナタランサシ寺院を見たがさほど面白いものはない。ゴアガジャ、ティルタエンプル、テガラランだけを廻るだけでも十分かもしれない。スバトゥとグヌンカウィ遺跡を見逃したがこちらはどうであろうか。

キンタマーニからの眺望レストランで昼食を取った。味は最悪である。観光客向けの手抜き料理に100,000Rp、1000円近く払わないとならない。ガイドもここは味ではなく眺望の為だから。。。と開き直っていた。確かに眺望は見事。眺望の為に1000円払って食べずに出れば良かった。不味い食事に1000円取られたことよりも、美味しい食事をする機会を1食失ったことのほうが悲しい。