タリン 土産物

こてこての観光客の土産物なのだろうけれども、やはりこういうものを見てまわるのは楽しい。安い置物なんぞに手を出すと、大抵はガラクタ化してしまうので、実用性のあるものをなんとか探そうとする。しかし実用性のあるものは似たり寄ったりの類似品が大抵日本にもあるもので、目新しいものというのはえてして無くても困らないものだったりする。それでも形ある旅の証が欲しくなって何がしかを買わずにはいられない。違うところでもっと安く売っているのだろうと思いながらも、短い旅程の中で数百円をけちって買い逃してもしょうもないので、ぼられる事を寛容に受け止めて臨む。

  • 鍋敷き-さすが林業の国。枝の芯を寄せて作った鍋敷きの年輪が美しいと思った。こういう実用性のあるものを買うべきなのだろう。ただしあまりに出身が多様な生活用品がごちゃまぜな生活空間になってしまうが。鼻を近づけると杉の良い匂いがする。 9ユーロなり。


  • マトリョーシカ-ロシア土産だと勘違いされる。如何に小さくなっていくほど装飾や絵が適当になっていくかを順繰りと見るのが楽しい。ソビエトからロシアの歴代主席のマトリョーシカなどいろいろある。マイケルジャクソンのマトリョーシカは中に行くほど時代をさかのぼっていくので一番内側はジャクソンファイブの頃の褐色の子供かと思いきや肌は白いままだった。残念。犬好きなら買わないだろう、この絵のいいかげんなマトリョーシカ


  • 琥珀-再度繰り返すまでも無い。蜂入りの琥珀は文鎮にも使えるに違いない。
  • 木工人形-フィンランドに近いエストニアにもバイキングはいたのだろうか。北欧玩具のような木製の人形を見かける。マンゴーに齧られて終わるので断念。


  • 素焼きの皿-陶器製のビアジョッキや皿なども売られている。モダンで現代の食卓に合うようなデザインのものも多い。陶器の家はKLMで配られるものよりも遥かに出来が良い。こんな素焼きの人形なんかもある。



  • 森ガール-日本でしばし取り上げられる森ガールファッションは所謂北欧ファッションだということか。「ケアル」と叫んでしまいそうな白魔導師風ポンチョを嫁さんが散々躊躇った末に買っていた。65ユーロなり。いざ日本に持ち帰ると着る気にならない可能性が高いとのこと。その危惧は正しい。ただ、不思議系を擬態するには良い。他にも帽子とマフラーが一体化したものなども20ユーロほどで売られていた。なんとも観光客価格で2ユーロしかまけてくれなかった。
  • アーモンド-大蒜味のものなど4,5種類のアーモンドがあちらこちらのスタンドで売られている。名物なのだろうか。中世風の荷馬車スタンドと売り子の衣装につられて買うが味はごく普通。
  • 生花-まさか土産にはできないだろうが、大輪の元気な華が安い。カフェなんぞにガーベラを毎日飾れるのも求めやすい価格があってこそ。一輪何十円か。大きなブーケも800円ほど。