徒然
知ってから見切りをつけるというのは意味のあることだと思う。特に経済的な観念に関して、ありていに言えば金に関しては。金や権力を知らずにきて、壮年にしてあっさりその魅力に身を狂わして道を踏み外すなんてのは別に珍しい話ではない。貧しい家庭に生ま…
15から25歳まで板前修業をし、その後麻布や六本木でバー経営とバーテンダーを40歳前までされていたという方と、20数年間ヘアスタイリストとしてやってこられた方と夕食をともにした。二人とも単に年上というからではなく、違う世界で生き、自分に無い経験を…
今日NHKワールドで再放送されていた爆問学問がなかなか興味深かったので備忘録を残しておきたい。主役は一時期話題をさらった「ゾウの時間、ネズミの時間」を執筆した学者である。専門はナマコで世界的権威でもあるらしい。動物にとって時間の概念は体のサイ…
花が好きなわけではない。それよりも花を咲かせない観葉植物が好きだ。なによりも一年で爪ほどの長さしか伸びない仙人掌が好きだ。色鮮やかで文字通り「華やか」というくらいで、花は大勢に愛されている。女性の過半数は好意的に捕らえているのではなかろう…
フィリピンは好きだが、見解まで捻じ曲げるつもりは無い。フランスやスペイン、モロッコ、トルコ、メキシコなどに比べてフィリピンには豊かで魅力的な文化に乏しい。今更強調するなという人もいれば、たかが2年弱で何がわかると強固に反論する人もいるだろう…
フランス人の旦那曰く、車で各国を簡単に回れる欧州にありながら国外旅行をするフランス人はけして多くは無い印象だそうだ。特に年配において。むしろセカンドハウスを持っている馴染みの街なんかに毎年繰り返し過ごしに行くかフランスの町廻りをするような…
友人のアパートがあるのはAndresyというセーヌ川に面したパリ郊外の静かな街だった。「何も無いところよ」などと友人は言っていたのだが、川辺を散歩すると整って小奇麗な街並みに新鮮な感動を覚えた。 パリから車で30-40分の通勤距離でこんなに閑静な住宅街…
神戸勤務時代に法隆寺やら延暦寺やら満福寺やら近畿の寺社仏閣をぶらぶらと一緒に歩いて回る良き友人だった彼女。大阪まで薪能を一緒に観劇しに行ったら周りは老人だらけで明らかに浮き立つほど自分らだけが若かったなんてこともある。傍からみて一般的に「…
Leeの韓国の友人で、韓国で英語教師をしている米国人とカナダ人らしい。年は同じぐらいか。聞いたら、ホテルも何も予約も下調べもしてきていないという。「ダウンタウンにとりあえず行こうと思うのだけれどもどこ?」なんて素っ頓狂なことを聞いてくる。タク…
バレンタインを機に始った嫁さんとの付き合い。多少はバレンタインらしいことをということで、ザファームからそのままグリーンベルトのショコラテリア、Max Brennerへ。嫁さんはここのチョコレートフォンドュが前から気になっていたらしい。 フォンドュセッ…
いつまでフィリピンにいられるかはわかったものではない。会社に帰国を命じられたら問答無用で帰らないといけない。それはなんといってもサラリーマンだから仕方がない。そして我が社においては2年を過ぎたらいつなんときアサインメントが終了するかはわかっ…
帰国後2週間近く下痢に悩まされ続け、先週の社員研修時の暴飲が原因で喉もやられたらしい。一昨日から咳と頭痛に酷く悩まされている。ボラカイそのものは優雅で素晴らしかったのだが、いざ戻ってみると目の前は頭の痛くなる案件や始末ばかりでおそらくストレ…
体調も芳しくないことも合って気が滅入る一週間だった。正論を繰り返して現実的な代替案に耳を貸してくれん人とか やたら細かいところばかりを繰り返しつっつく人とか日々8時間以上働く為だけにしているような仕事が多い気がする。それなりに時間を使って働…
1月3日にフィリピンに赴任してきたばかりで、先週に同じコンドミニアムに引っ越してきたという同年代の知人を昨晩韓国料理に誘い、今朝はコンドミニアムの事務所やセントラルジムの行き方などを軽く案内した。英語をまだ喋れないとのこと。自分のフィリピン…
フィリピンではやるスポーツの種類が日本とは全く異なっている。バドミントン、スカッシュ、ダイビングなどなど。テニスやロードバイクなんかはこちらでは一般的ではない。基本的にはインドアスポーツの国である。ストレスは汗で洗い流すに限る。1時間半スカ…
正しくは赴任先に再度赴いたというべきなのかもしれないが、心情的には「フィリピンに帰国」。今回持ち帰ったのは腹の贅肉7kg。いや。ありえんだろ。どうしよう。
うむ。マンゴーに可愛さの勝る犬はいないが、この柴犬も負けず劣らず相当に可愛い。キリリと巻いた尾。タワシのように目が詰まった毛。筋肉質で弾力のある体躯。とどめに円らな瞳。 洋犬は欧米のものはある程度似通っているけれども、和犬の特徴は他になかな…
チームの子が一味違う京都を味わいたく、是非大徳寺の兄貴分に会いたいというので、忙しいところを承知でお邪魔させて頂く予定でいた。前日は遅くまで飲んでいたのだが、朝の9時に京都駅にて待ち合わせる約束をしていたので、床から身を引き剥がすように7時…
17時から19時の会社の後輩の結婚披露宴に参加する予定であった。 その為にささやかなプレゼントを用意し、その後の別の友人との食事会の開始時間を遅らせてもらい、カメラ係がいないかもしれないということなので一眼レフを携えて向かった。準備は十全。しか…
夜の集まりに早く着いてしまったので、四条河原町から八坂神社下まで歩く。「はれま」で縮緬山椒を買い、「原了郭」で友人への土産に黒七味を買い、「永楽屋」でルーマニアの友人に土産の手拭いを買い、和照明屋で「KYOTO DESIGN」という写真がシャープで暇…
久方ぶりに5年勤めたオフィスを訪れた。懐かしい顔だらけ。近況挨拶したりしているだけでどんどんと時間が経ってしまい、大いに焦る。久しぶりに会うわけだから、前回より若返った人なんているはずもなく、皆ほんの少し大人になっていたり老けていたり。そん…
「私が彼らぐらいの年齢のときには、ラファエルと同じ ように素描できた。けれどもあの子供たちのように素描 することを覚えるのに、私は一生かかった。」何も技術を習得していない子供は実に創造的な絵を描く。でも殆どの人はそれに大金を払うことはない。 …
今日会う予定だった大学の友人が風邪で会社を病欠しているとのことで、予定が空いてしまった。仕事後、嫁さんが京成ライナーに乗るに現金が無いことに気付き、交番に借りたというのでそれを返しに上野まで向かった。2000円。返しに行かなくともわかるまい。…
小生にとっての夢の国は伝統工芸品の詰まった木造3階建て旅館だったりするのだが、嫁さんの夢の国はやはり千葉にあるヤツらしい。小生が重厚な梁を観て胸躍らせるのと同様に、入園するや否や嫁さんは上機嫌となりファーストパスの機械目掛けて一目散。1月は1…
クリスマスに向けて、Misa de galloもしくはタガログ語でSimbang Gabiと呼ばれる早朝ミサが16日から24日まで朝4時から始る。チームの子の半数は比較的敬虔なカトリックで毎朝熱心にこのミサに通っているという。規律が少し緩みがちだったので遅刻するなと厳…
思いのほか土産物で荷物が重くなった。フィリピンからの積荷を下して、日本からの物資を満載して帰ってくるのだろうな。Delta航空のマイレージカードがプラチナムなので、重量オーバーにはなるまい。 真珠アクセサリー パチモノシャツ CD タンドアイラム15年…
漫画家の佐藤秀峰という人が、オンラインコミックサイトを立ち上げ、そこで自らの作品を発表し、課金して有料で読める仕組みを作っている。この人の作品は海上保安庁の潜水士を描いた「海猿」や、過酷な医療現場を鋭くえぐった「ブラックジャックによろしく…
癌にどう向き合うべきか。抗がん剤は是か非か。 不妊治療の末に授かった子が障害を持って生まれる可能性が高い場合、どう受け入れたら良いのか。 死が避けられない状況を全告知することは絶望を与えるのか、出発点となるのか。 医療とは何か、生きることとは…
レジャーダイビングを始めた小生にはなお一層興味の引かれる漫画だ。レジャーダイビングは好環境下で好きに潜っていれば良いから気楽なもんだ。しかし海上保安庁の潜水士ともなれば誰かが遭難するような悪天候や悪条件で潜ることが強いられる。作品の中でも1…
製作に4年かけたというジェームズキャメロン監督の新作「アバター」を観た。以下備忘雑記につきネタバレ御免。 映像が凄い。どこまでがコンピューターグラフィックス加工されているのか判別がつかない。4つ目の龍や6つ足の馬や蛍光色に発光する木々。世界樹…