チョルバの王様 ビールの王様

ルーマニア最後の晩餐に、ニクが依然住んでいた家の近くのお気に入りのレストランに連れて行ってくれた。小生の好みを知ってのチョイスらしい。しかもブラショフ出身の友人ダニエラも駆けつけてくれた。彼女はブリュッセル出張があった際にもわざわざルーマ…

ボスの息子と再会

朝にホテルに迎えに来てくれた。すっかり逞しくなっていて驚いた。身長も伸び、体つきもがっしりとしたが目つきと喋り方には昔の面影が十分に残る。 今はブカレストの大学院生をしており、7月に卒業を控えて修士論文の追い込み時期だそうだ。勉強の好きなタ…

ルーマニア

ウクライナの国旗は空の青に黄金色に実る豊穣の大地の黄色。でもそれはウクライナに限った話ではない。 車窓から眺めるルーマニアの平原は美しい。 真向かいに座っている老人はどんな人生を送ってきたのだろうか。年は70歳だろうか。80歳だろうか。 第二次世…

コンスタンツァ港

コンスタンツァはロッテルダム、アントワープ、マルセイユに続いてヨーロッパで4番目に大きな港であるらしい。20世紀初頭に大きく発展し中欧東欧の主要な貿易港であったらしい。 遺跡廃墟好きにはたまらない被写体を提供してくれる。この無骨さが良い。生憎…

友の顔

ルーマニアの友人が好きだ。色々と話を聞けばけして経済状態も生活も楽なわけではない。しかし底抜けに明るい。見習いたいと常々思う。2001年当時と変わらず、飲みに連れ出してくれて、なんでも冗談のネタにして笑い飛ばしながら過ごす。皆よく喋る。この雰…

トミス

ルーマニア食

ルーマニアといえばチョルバ。クリームスープ、ボルシュ入りの酸味のあるスープなど多種多様なスープがある。 挽肉を葡萄の葉で包んで煮込んだサラマーレも美味い。ルーマニア人の多くが伝統的なルーマニア料理だと信じているが、トルコ語で包むという意味な…

ディアスポラ

アディはチェコのプラハで働いている。 ルイザはイギリスのロンドンで働いている。 マリアはスイスのジュネーブで働いている。 ターニャはイギリス領チャネル島で働いている。 ロクサーナはオーストリアのウィーンで働いている。 それ以外にも多くがコンスタ…

日曜の団欒

朝、裏庭で皆で朝食を食べる。食後に土産を渡した。 母には家紋をあしらった粋な小手拭いを。 父には懐中時計を。 デリアにはティアドロップ型の南洋黒真珠のペンダントと淡水真珠のブレスレット&ピアスを皮の宝石箱に入れて。 シュテファンには玩具の鎧と…

シュテファン

新幹線への鉄道軌道変更修理の為だとかで昔は2時間半しかかからなかったブカレストからコンスタンツァへの列車が4時間半もかかる。彼是3年近く工事しているらしい。23時半にようやくコンスタンツァに着くと、プラットホームにはシュテファンが迎えにきてくれ…

8年ぶりルーマニア

折角ポーランドまで出張できたのだから延長してルーマニアの友人の顔を見て帰る予定を組んだ。大層、大層、言葉にならぬほど世話になった友人。人生の中でも最もインパクトのある期間であろう半年間を共に過ごした友人である。空港にはニコラエが迎えにきて…

ポーランド監査終了

水曜日から再びラトビアからポーランド主力監査部隊に合流し、金曜日まではひたすら追い込み。なにせ中欧北部支社の社長が怖いのなんの。内部統制に対する意識が高く、マーケティングディレクター、営業統括ディレクター含め、幹部、中堅クラスが皆熱心に議…

琥珀再び

リトアニア、ラトビアの琥珀は樹種:パイナス・スッシニフェラという松科針葉樹の樹液と目されており古第三紀新世後期 約4,000万年前まで遡ると言う。古くからバルト海沿岸の琥珀は珍重され、AmberRootと呼ばれる絹の道ならぬ琥珀の道と呼ばれる貿易路すら存…

ラトビア料理

ラトビア、エストニアの料理はバルト海の魚も新鮮で味付けも軽く美味い。 でもやはり肉も美味い。 いやあ、美味い。

夕陽

バルト三国は既に北欧と呼んでも良いのではなかろうか。日が沈むのが21時半頃であり、随分と日が長い。19時ごろに仕事を終えても太陽はまだ高く、空は突き抜けるように青い。おかげで街を散策する余裕がある。しかし残念ながら観光地の旧市街といえ、20時も…

タリン 土産物

こてこての観光客の土産物なのだろうけれども、やはりこういうものを見てまわるのは楽しい。安い置物なんぞに手を出すと、大抵はガラクタ化してしまうので、実用性のあるものをなんとか探そうとする。しかし実用性のあるものは似たり寄ったりの類似品が大抵…

エストニア人

いつも旅から帰って撮った写真を振り返ると、ブログには基本的に載せるつもりのない身内の写真か景色の写真ばかりなので、ブログに乗せる写真は大概素っ気無いものになる。旅の楽しさはそこで接する人との出会い、人の活気。そこでなかなか抵抗があることな…

タリン エストニア

ヘルシンキからフェリーで数時間、サンクトペテルブルグから近いといった地の利もあり、タリンは人気の観光地のようだ。 もし小生にも1,2週間の休暇が取れたならばロシアから北欧に抜ける通過点として、あるいは北欧めぐりにおけるアクセントとしてタリンを…

琥珀

針葉樹の樹液が1000万年以上の年月を経て固化したものが琥珀だそうだ。ポーランドとリトアニアに挟まれたロシアの飛び地であるカリーニングラードで世界の琥珀の90%を産出し、残りがバルト海沿岸国で産出されるそうだ。つまり乱暴に言えば琥珀はバルト海沿…

中世の趣

はて。映画「指輪物語」に出演されてませんでしたか。。。確か名前はサム。 まるでホビットの村の酒場のような店だった。上に爪先が反り返った靴は豊かさの印なのだという。見栄を張って高く反り返った靴を履くのだとか。 ハンザ同盟時代の中世の衣装なのだ…

リガ ラトビア

BalticAirで2時間飛び、バルト三国はラトビアの首都リガに来た。タラップの無い空港を歩いて横切り、簡素だが新しく現代的な空港を出てタクシーに乗る。黄緑色のタクシーはどれも新しく清潔で快適である。街は緑に包まれ、見る限り建物は綺麗に手が入れられ…

リガの街角

ポーランド人

ここ数日仕事をしていて思うのだが、ポーランド人の勤勉さと責任感の強さが印象に残る。期日までにしっかりとやり遂げてくるし、依頼していなかったことも目的の為に必要とあらば率先して行ってくれる。ホテルの従業員にしても、知らなければ必ず知っている…

ワルシャワ旧市街

第二次世界大戦の戦火で主要都市の殆どが50%以上破壊され、ワルシャワに至っては壊滅的なまでに焼け野原となった。そんな背景からワルシャワは観光客に敬遠されがちな街である。綺麗な街並みをみたいならばクラコフに行け。負の遺産を見たくばオシフィエン…

ポーランドの食

肉と芋。これは素材勝負の印象が強い。 嬉しいのがポーランドもビールが美味いこと。はっきりいってタイ料理、ベトナム料理、日本料理、イタリア料理の店が横に並んでいたらポーランド料理の店に入ることはほぼないと思われる。トルコ料理、ブラジル料理が並…

ポーランド人から聞く一般論

ファイナンスのディレクターと夕食を共にし、雑多な話を聞くことができた。ポーランド人は一般的に外交的でなく気難しく悲観的であると言われるそうで、彼もそれには反論しないという。しかしそれ以上にバルト三国は内向的で、エストニア人、ラトビア人と一…

視座の高さ

中欧地区の社長が30分の予定を1時間とって話をしてくれたのだが、なかなか刺激的であった。中欧の組織は能力が高いことで長年知られており、欧州や中東アフリカ地域で新システムや新体制の導入など新しい試みをする際には常にパイロット組織として位置づけら…

Warsaw

広大な国土をもつ欧州の国の首都の中心地だというのに街は明かりが少なく暗い。ううむ。10年前に訪れたポーランドの都市はクラコフだったがワルシャワもさほど発展していないような印象を受ける。旧共産主義国の香りってやつが漂う。Marriottホテルの30階の…

転職を真剣に考える

6ヶ月を過ぎてからあまり訓練をしなくなった。遊び相手をする時間も減り勝ちになっていて申し訳ない。マンゴーは我等が思っている以上に賢い犬かもしれない。ただ時に従うことを良しとしないだけで。私たちの表情を見ており、明らかに粗相をして反応を覗って…

マンゴー誕生日

5月15日をもって目出度くマンゴーは1歳を迎えた。真贋のほどはわからないチャンピオンドッグを父に持つという純血種証明書の記録によるとだが。 嫁さんが日本食料品店Hacchinで日式ストロベリーショートケーキをホールで頼んでくれていた。チョコプレートに…